やぎさわ便り八木沢里志 公式サイト

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2024.09.21 Sat.

爆発!

今日の夕飯。スーパーで買ってきたちょっとお高い茶碗蒸しを一品に加えてみた。で、温める方法は「湯煎で」とはっきり明記してあるにもかかわらず、僕も妻も「いや、面倒だしレンジでいけるっしょ」と意見を一致させ、レンジにかけた。

30秒ほどしてレンジから、ボンッとギャグアニメとかで博士が実験で失敗した時になるような爆発音がした。慌ててレンジを開けたら、茶碗蒸しがレンジの中で爆発して中身が全て飛び散っていた。

ああ、なるほど。だから、「湯煎で」とはっきり明記してあったわけですね!と、すごく納得。夫婦でズボラだとこういうことがたまに起こるから恐ろしい。

結局レンジの中で四方に飛び散った茶碗蒸しの残骸をせっせと掃除することに。

食べ物を無駄にしてごめんなさい。と心の中で懺悔しながら、せっせと雑巾で拭いた夜。みなさんも茶碗蒸しはレンジにかけたらダメですよ!

2024.09.17 Tue.

浅草アンダーグランド

ああ暑い…。今日もうだるような暑さの1日。そんな中を、担当編集者さんと浅草に取材に行ってきた。前から約束していた日だったけれど、ああ、こんなに暑いなら別の日にしてもらえばよかった…。

それはともかく、浅草へ。目的は浅草の地下街。銀座線の出口から右に折れたところにある、とても古い地下街だ。なんでも日本で一番古い地下街なのだそう。そんな中を焼きそば屋さんやちょっぴり不思議なマッサージ屋、立ち食いそば、中古DVD販売店など個性的なお店が軒を連ねる。

その中にある四柱推命の占い屋さんで占いをしてもらってきた。この地下街にある占い屋という、もうそれだけでシチュエーションが最高の場所で、個人的にテンション上がりまくりだった。

ところが生年月日を伝えて占ってもらうと、「これからあなたはずっとついてない。何をやってもうまくいかない。経済的にも潤わない。3年後に病気にもなる」と言われる。しかも運が上向いてくるのは60過ぎてからだそう。

え〜、そりゃないよおと思っていると、次に占ってもらった担当編集者さんは「あなたは頭の回転が早くて、なんでもできる。これからず〜っといいことしか起きない」と言われていた。なんだ、この差は…。こっちは60歳までいいこと一つもないんだぞ。まあ、あくまで占いなので信じる信じないは、その人次第ということで…。

そのあとも、浅草周辺に詳しい担当さんの案内で、花やしき隅田川の河川敷、浅草演芸所などを見て回る。最後は純喫茶でアイスコーヒーを飲んで一息。いや、本当に暑かった。

というわけで、新しい作品の準備がまた着々と進んでいる。取材の成果が生きるのは、来年くらいかな。「来年末に出す感じでいきましょう」と担当さんとも話した。そのくらいまでに出せればいいなあと思う。

しかし占いの結果によると、来年もろくなことがなくて、新しいことをしても失敗するらしい(笑)。夢も希望もない。まあ、信じないけどね!

2024.09.16 Mon.

トルンカとスランプ

今日はやっと秋の気配が感じられる涼しさ。ジウとの散歩も捗って、ずいぶん遠くまで行った。途中、前を通ったお宅おばあさんがすごくニコニコした笑顔で近寄ってきて、ジウもいつものように愛想良く「にゃあ」と挨拶。

猫は好きだけどユーチューブなどの動画で観るくらいで直接触れ合ったことはあまりないみたいんで、ジウに挨拶されてすごく喜んでいた。その後、気の乗ったジウが目の前でお腹を出しての出血大サービス。最初は恐々手を伸ばしていたおばあさんも、「こんなにやわらかくて毛並みがいいのねえ」とその手触りの虜になっていた。ジウさん、また近所にひとりファンを獲得。

お知らせにも書いたけれど、『純喫茶トルンカ』の新作が来月に刊行されることに。なんだか本当に長くお待たせしてしまい、ずっと待っていてくれた方には感謝しかない。

こんなにも長く待たせてしまったのは、いろいろ理由はあるけれど、結局僕が長いスランプに陥ってしまい、ずっと書けなかったせい。ようやくそのスランプから抜け出せたけれど、本当にその道は長かった。(それについてはまた別の機会にでも書けたらと思う)

もう自分はあんまり「売れて欲しい」みたいな欲は持たず、粛々と創作をしていけたらなあと思っている。もっとも出版してもらっているので、出版社の損になったりしないくらいはやっぱり売れて欲しいというのはあるけれど、でもそれも自分のためとかではないなあ。暮らしていければ十分だし、ありがたいことにそれくらいの収入は今得ることができている。

とりあえず、僕にできることはまたスランプにならないよう、心と体に気を配ること、そしてなるべく楽しく創作を長く続けていくこと。

スランプにならない秘訣は、適度な運動、食事や睡眠、思考がネガティブに偏らないように日々瞑想などで整える、そして毎日感謝を忘れずに。当たり前のことなのだけど、意外とむずかしいこと。それでもこれからもいい作品を書くために続けていこうと、気持ちを新たにしたりしなかったりした日でした。

2024.09.15 Sun.

良い習慣

なんだ、今日も暑いじゃないか!約束が違う!9月の中旬っていうのは、秋の気配をはらんだ涼しい風が吹いてくる季節だったはずじゃないか。少しずつ木々の緑の色も落ち着いてきて。近所の公園のどの木もびっくりするくらい緑をわさわささせている。

そんなわさわさ深緑色の木々の生える中、じりじりと肌をやく太陽の下、今日もジウの散歩。できれば日陰を歩きたいのだけど、そんなものはジウさんにはお構いなしで、ひなただろうが日陰だろうが、自分の行きたいところにはグイグイ行く。

しかも途中で「もう抱っこし連れて帰ってくれ」モードになって、突然道端でグテンとし出すので、そこからは5キロ弱のジウを抱っこして炎天下の中、家まで歩かなければいけないという…。

まあ、朝に必ず外に出て太陽を浴びる習慣が身についたと思えば、いいのだけど。それにしても暑いよ…。

習慣といえば、今まで人生ではじめて一番よかった習慣といえば、瞑想。

いつもうるさい頭のおしゃべりを止めたくてはじめた習慣だけど、本当にすごい効果を発揮してくれている。頭のおしゃべりもだいぶ静かになったというのももちろんあるけれど、それ以上に明らかに人生の幸福度が増した。毎日、幸せだな〜と思って過ごせる時間が確実に増えたというか。

そして今まで自分がいかに怒ったり、イライラしたり、心配したり、クヨクヨしたり、と思考に振り回されていたかがよくわかるようになった。わかって、冷静にそれを客観視して、手放せるようになった。そう、瞑想とは少し自分と距離を置いて、自分の気持ちを客観的に見られるようになるテクニックなのだ。スピリチュアルとか神秘的なものでもなんでもなく、ただ心の技法として、本当に素晴らしい。

おまけに心にこだわりがなくなったので、悪習慣だったり悪癖みたいななかなかやめられるようになって、遊びに行ったりだらける代わりにジムに行って運動したり、さらに良い習慣が身についた。というわけで、ジウの散歩のように、朝の瞑想タイムは欠かせないものになった。

毎朝30分。これからも続けていこうと思う。今目の前にある幸せをより感じられるって本当に素晴らし。良い習慣って大事。

2024.09.12 Thu.

今日を生きる

いやいや、9月だというのになんて暑さ!真夏じゃないか。しかもバタバタしていて、なかなか日記を書く時間も取れなかった。少し余裕が出たので、また日記書いてくぞー。

こんな暑い日だというのに、ジウさんは相変わらず散歩をご所望。なので暑い中、今日も散歩へ。最近は近所のジウ・ファンからの声援も多い。しかしジウときたら、ちょっと挨拶すると、すげなく通り過ぎていく。さすがクールだね!漢だね!と心の中で思う私であった。

ところで、知り合いが最近何をやってもうまく行かないと悩んでいたのだけど、でもそういう時期って人生ではあるよね…。

むずかしいことはわからないけれど、人生とは大きな流れがあらかじめ決まっていて、うまくいく時もあれば全然うまくいかない時もあるものだと思う。自分の体験談的に。

そういうもんだと思って、うまくいかない時にあまり落ち込みすぎず、心配しすぎずに生きるのがいいんじゃないかなあと思う。

それこそ鳥がなぜ自分が飛んでいるのか考えないように、なぜ生きてるのかとかあまり深く考えず。ただ、目の前のことを粛々とやっていく。

欲にからめとられすぎず、いいことがあっても有頂天になったりせず、いつも人の幸せを願って。それが自分にとっては理想の生き方であり、人生かな。そんなことを思った日でした。

2024.08.29 Thu.

いつもの散歩

今朝はまだ台風の影響もなかったので、ジウといつものように散歩へ。明日からは大雨の予報が出ているので、しばらくジウの散歩も無理そう。いつも散歩行かないと「ワウワウワウ!」とジウはわかりやすく抗議してくるので、納得させるのに苦労しそう。

それにしても九州の方は台風の被害が早くも出ているようだ。あまり被害が出ないことを切に願う。天災だからしょうがないとはいえ、それによって普通の日常が失われてしまうのは誰にとっても苦しいものだ。

自分が被害にあわないで済んだからと言って、それで喜ぶのではなくて、人のことも考えられる人間でいたい。

日常といえば、ジウとの毎日の散歩も当たり前すぎていつもボンヤリ行って帰ってくるだけだけど、その一回だって人生でただ一度の一回なんだよね。ジウとだってずっと一緒にいられるわけではないし(いられたら嬉しいけど)、そんな何気ない日々の散歩も大切にしたいものだ。というのも、寝起きで行って本当にいつもボンヤリして帰ってくるので笑。

そういえば、今日も「猫も散歩するんですね」とにこにこ顔で近所の方に話しかけてもらった。ジウといると、そんなふうに小さな交流が生まれることが多い。

それもまた、ささやかだけれど大切な日常の出来事。そんな小さな交流でも、人の心は温かくなれるってこともまた、一つの事実だから。

2024.08.27 Tue.

オアシス再結成

また大きい台風が来ると聞いて、戦々恐々としている。先日の台風の際、うっかりピークの時間に車で出かけていて、大雨で大変な目にあった。一瞬にして道路が冠水してしまうし前は豪雨で見えないわで、ちょっと命の危険さえ感じるほどだった。ちゃんと台風の進路見て、無駄な外出は控えないといけないと反省。

などと思っていたら、イギリスのロックバンド・オアシスの再結成の報道が。これまでも噂になることはあったが結局はデマだった。今回はノエルもリアムもこの報道に反応しているとのことで、相当信憑性があるとのこと。いや、楽しみだ。我が青春の思い出のバンドのひとつ、オアシス。

去年はもう一つの青春の思い出のバンド、ブラーも再結成を果たし、おまけにもう出ないと思っていたニューアルバムまで発表してくれた(そしてこのアルバムは、過去最高といっていいほどの素晴らしい作品だった)。

オアシスも懐かしい曲だけをライブでやるだけでなく、できればニューアルバムも出してくれたら嬉しいなあと密かに期待!続報が待ち遠しい話題だ。

2024.08.26 Mon.

百日紅(さるすべり)の花

うちの家に前の家には立派な百日紅(さるすべり)の木が植っていて、この時期になると毎年、白い花が咲く。夏の間、ずっと咲いていて、最近ちょっとずつ花びらが落ちるようになってきた。

去年までよくその落ちた白い花弁をその家のおじいさんが朝から箒で掃除していた。ジウの散歩の時間とかぶるので、ほとんど毎日顔を合わせていた。

おじいさんは少し痴呆がはじまっていたらしく、顔を合わせるたびにこちらのことは忘れているようだった。それで「猫も散歩すんのかい?」と聞いてくる。毎回。こちらも「そうですね、猫だけどこの子は散歩するんですよ」と答える。するとおじいさんは、はははと笑う。結構気難しそうなおじいさんなのだけど、笑うとやさしい表情になるので、毎回そのおじいさんの笑顔が見たくて、何度でも答えていた。

今年はそのおじいさんの姿が見えない。なので、百日紅の落ちた花もそのまま、道路にたまっている。少し前まではその姿を庭先で見かけていたのだけど。お年だったし、ホームにでも入ったのかもしれない。なんにせよ、お元気にしていればいいなあと思うのだけど。

ずっと当たり前で変わらないことなんてないのだけどね。それでも、やっぱりおじいさんのあの笑顔がまた見たいなあ、とジウと散歩しているときにふと思ったりする。

2024.08.21 Wed.

さらば、夏休み

結構ガッツリと夏休みをとった。その間、文章は一文字も書かず、本もほとんど読まなかった。なので久しぶりの日記になってしまった。今日からまた日常。ファイトだ自分。

夏休み、何をしていたかといえば本当に何もしなかった。一回映画を見に行ったくらいであとは外食に行く以外、ほとんど家にいたのではなかろうか。自分は人に全く会わなくても、無理に何かしなくても、全然平気なタイプ、むしろその方がリラックスできるので、溶けるんじゃないかってくらいにリラックスしていた。ただ窓から青い空を眺めているだけで、人生は幸せ。

といいつつ、最近気になるのがお菓子をやたらと食べてしまうこと。普段の食事スタイルが朝食抜き、昼は納豆ご飯、夜だけしっかり食べる、なのだけど、その夜のあとにお菓子(甘い物)をバカバカ食べてしまう。今も夕食のあとに桃を食べ、たけのこの里を食べ、さらにミニバームクーヘンを3つも気づかないうちに食べていた。絶句。もうこれが夜ご飯じゃないか。

朝、昼をほとんど食べない生活の皺寄せが確実に、夜に来ている。むしろ普通に食べるよりカロリー多く摂っていそうだし、体にも悪そうだ。対策を練らなければ。というか、朝、昼、ちゃんと食べるべきじゃないのか。悩みどころ。

それにしてもうちのトトは、本当に陽気な子で目が合うとそれだけで「にゃっ」と鳴いて走り寄ってくる。何をしていても、こっちに用事がなくても、走り寄ってくる。

今も新たらしく買ってあげた爪研ぎで爪を研いでいのたで、「いいぞいいぞ」と思ってチラッと見ただけで、爪研ぎをやめてこちらに走り寄ってきた。そういう時、トトの瞳は喜びに満ちていて、とてもきれいだ。

2024.08.08 Thu.

ああ、夏休み

今日も朝から猫たちは元気。猫が朝から元気だと、それだけで幸せ。

今朝は比較的涼しかったので、ジウとのパトロールという名の朝の散歩も楽だった。途中から陽が出てきてしまったので、強制帰還させたけど。

夕方に宮崎で地震。仕事から帰ってきた妻に聞くまで知らなかった。被害がこれ以上広がらないよう、切に願う。当たり前の日常をみなさんが一日でも早く送れますよう。

妻は明日から夏休みだそう。もともと週四勤務なので、祝日も含めて10連続休みになるらしい。すごいな、そんなに休みがあるとか。

思わず羨ましいと言ったら、「そっちの方がずっと羨ましい」と言われた。妻からすると、家にいて、通勤電車に乗ることもなく、わずらわらしい職場の人間関係でストレスを溜めることもなく、好きなときに仕事して、猫と一緒に一日中いられる僕の方がよほど羨ましく思えるらしい。そうですか、すみませんでした。

確かにそう言われると、何も言えない。思う存分、夏休みを満喫してくれと思う。でも10連休は羨ましいなあ、とやっぱりちょっと思ったりするのだった。