人間関係で疲れる理由のひとつは、「わかってほしい」という気持ちだと思う。
わかってほしい、伝わってほしい、誤解されたくない。
こういう思いが強いときほど、空回りしたり、逆に距離ができたりする。
先日、どうしても考えが合わない知人と話すことがあった。
考えが合わないというか、話していても会話が深まっていかずにずっとふわふわ表面をただよう相手。
以前なら「どうにかして理解し合わなきゃ」と肩に力が入っていただろう。
でもその日は、なぜか自然に「まあ、今日は合わない日だな」で終わらせることができた。
そしたら驚くほど気持ちが軽くて、帰り道に「わかり合えなくても壊れない関係もあるんだな」と気づいた。
むしろ、毎回完璧に通じ合う方が不自然で、時々ズレる方が人間らしいのかもしれない。
わかり合える日もあれば、合わない日もある。
その揺れを許せる関係は、案外いいものだ。
大事なのは、そこで無理に説得しようとしないことかもしれない。
「今日は気候が違いましたね」で終わるくらいの軽さが、関係を長く続けてくれる気がする。