朝の空気が、急にぴりっと硬くなった。散歩中に歩きながら頬に当たる風が、輪郭を持ち始めた気がした。秋が薄れて、冬のはじまりに入るときの、あの感覚。
歩道の落ち葉も、どこか力なく転がっている。夏の頃あれほど勢いよく踊っていたのに、今は息をつくみたいに静かだ。
信号待ちで見上げた空は、やたら高く、薄い灰色で、「冬の準備、始まりました」の合図のようだった。
そんな空気を吸い込みながら、「季節って、急に本気を出すよな」と思う。こちらも、そろそろ冬用の「心の姿勢」に切り替える時期のようです。