スーパーで、キャベツが半玉78円だった。
隣に並んでいた大玉のキャベツは、ぴっちりラップに包まれていて艶もいい。
でもなぜか、切り口がちょっと乾いて色の変わった半玉の方に惹かれてしまう。
「全部じゃない方が、楽なときもありますぜ」
そんなふうに言ってくれているような気がした。
買い物かごに入れて帰ってきた半玉のキャベツ。
味噌汁に入れて、少し甘みが出て、ほっとする。
やさしさって、こういうところに潜んでるのかもしれない。
ぜんぶじゃなくて、ちょっとだけ。
誰かにとっての“ちょうどいい”って、案外こういうものだよね。