
今日も猫たちは朝から元気。生きているといろいろありますが、猫たちを見ていると癒されます。
なにしろ猫って真剣に生きている。自分が幸せでいるために、心地いいと思えるように、いつもすごく真剣に生きています。欲望に正直といえばそうかもしれないけれど、人間と違って猫の欲は生存するために一生懸命なんだね、という気がします。
ご飯ちょうだい!と必死にアピールするのも、甘えさせてというのも、一緒にあそぼうというのも、すごく真剣に伝えてきます。そういうところが、なんか癒されるのですね。
そういえば、僕のモットーに「深刻にはならず真剣に生きよう」というのがあります。たぶん、何かの本で読んだ言葉を気に入って心にとどめたと思うのだけど、何で読んだかは忘れても言葉だけは覚えています。
自分はいろいろなことをつい深刻に捉えてしまうところがあるんです。人間関係だったり、自分の生き方だったり、あるいは創作に関しても。「ああしなきゃ、こうしなきゃ。こうじゃないとバカにされる。誰かをガッカリさせてしまう」とか、誰かから強要されたわけでもないのに、物事をすごく真面目に考えてしまう。
でも深刻に考えているときって、視野が狭くなって、自分主体でしか物事を考えられなくなっている状態なんですよね。だから、すごく狭い可能性の中で判断してしまってあとで後悔したりする。
「深刻」と「真剣」は、似ているようで全然違う気がします。深刻が眉間に皺を寄せて自分に厳しく生きるイメージに対して、真剣は前のめりに、ただ人生を全力で生きる感じ。
真剣は肩に力は入っていないし、いろんな可能性や他者も柔軟に受けいれる。集中して物事に取り組んでいる。でも、失敗しても間違っても深刻なダメージは受けない。
とか言いつつも、気がつけば自分はしょっちゅう肩に力が入ってしまうんですね。で、すごく狭い世界の中で人や物事を評価してしまって、しばらくして気づくという。
そんな時こそ、猫を観察するのがいいですね。猫は真剣に、今この瞬間を生きている。けれど、究極的にリラックスして、物事を柔軟に受け入れている。
ああ、そう、「深刻にはならず真剣に生きる」ってこういうことだよね。