
ジウは朝、僕がなかなか起きないと業を煮やして起こしにきます。
まずは、ベッドに飛び乗って耳元で「ワウワウ」と起きろ攻撃。それでもこちらが起きないと、本気モードになって、寝ているこちらの鼻を噛んできます。
こっちが嫌がって何度寝返りを打っても、執拗に鼻を狙ってくるのが、なんとも性格が悪い!「おい、起きろよ起きろ!」とこっちが根負けするまで続けます。おまけに、運が悪いと牙が鼻に刺さって流血沙汰になります。
今までに、夢うつつでいるところにガブッとやられて、叫んで飛び起きたことが数度あります。あとで鏡を見ると、鼻のてっぺんに穴が空いていて、血がタラーッと垂れているはめに。今も跡がしっかり残っています。
さすがにこれはあんまりだろう、と妻に怒るのですが(なぜなら本人に怒ってもしょうがない、というか、相手にされない)、「さっさと起きない自分が悪いんだよ」と根っからのジウ党の妻は、絶対にこちらの味方になってくれません。ひどいです。
しかも、ジウが鼻を噛んでまで起こすのは、僕だけ。なぜなら、散歩に行くのが僕だから。妻は僕が悲鳴をあげているのをよそに、「あんまうるさくしないでえ」とか言いながら、いい気に寝ていたります。さすがに、ひどくないですか?
そういうわけで、今日もしばらく抵抗していたのだけど、ジウが本気モードにだんだん入ってきて、こちらの鼻を狙い出したので、慌てて飛び起きました。もう鼻のてっぺんに穴を開けられるのは、こりごりなのです。
昨日ジウのことを褒めるような日記を書いておいて、なんですか、こいつにはそういう悪猫の部分もあるのです。すべてのものには、光と影あり。今回は、ジウの影の部分について書かせてもらいました。
それにしても、起こすために飼い主の鼻を噛む猫って、どのくらいいるのでしょうかね?そういう話を聞いたことがありません。
もしかして、ジウだけなんでしょうか?となると、その責苦を受けているのは、世界中で僕だけということになりませんか。
考えると、恐ろしいです。