やぎさわ便り八木沢里志 公式サイト

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朝はいつも必ず起こしにきてくれるトトさん。

というより、こちらが起きるのを見張っています。そして、こちらが目を覚まして上半身を越すと、「わーい!起きた起きた!」と大喜びでベッドに飛び乗ってきます。そして、一緒にリビングに行くまでが朝の儀式となっています。

でも最近は寒いからか、僕が起きて上半身を起こし、トトがベッドに飛び乗ってまでは同じなのだけど、そこからトトが僕が使っていた掛け布団にごそごそ入っていくという謎の工程がひとつ増えました。

人間の体温であたたかいのがいいのか、せっかくこっちが起きる気になっているのに、なかなか布団の中に入って出てきてくれません。

でも、布団の中でゴロゴロゴロゴロと超ご機嫌に喉を鳴らすので(トトのゴロゴロがめちゃくちゃ大きい)、なんだか引っ張り出すのも可哀想なので気が済むまでそうしておいてあげます。そういうわけで、今日も起きてからしばらくトト待ちの謎の時間が発生しました。

「そろそろ出てきたら?」とこっちが声をかけても、ゴロゴロとずっと喉を鳴らしてなかなか布団から出てこないトトさん。

君は僕を起こしにきたのじゃないのか?ミイラ取りがミイラになるとはこのことじゃないだろうか。

だいたい5分くらいすると満足して出てきます。そして、「じゃあ、そろそろリビングに行きましょうか」という顔でこちらを見てきます。うん。こっちが待ってたんだけどね。

別にいいんですけどね、なんかでもちょっと朝から釈然としない気持ちになります。

明日の朝もきっと起こしにきてくれることでしょう。そして謎のトト待ちの時間が発生すると思われ。まあいいんです。猫と一緒に暮らしている人間なんて、そんなものですから。

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