やぎさわ便り八木沢里志 公式サイト

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買ってきた白菜を切ると、
断面のきれいさに毎回少し感動する。
黄緑から白へ、白からまた薄い黄緑へ。
濃淡のリズムが、うっすら音楽みたいに見える。

鍋に入れる前にしばらくその美しさについ見惚れてしまう。
それから、そっと鍋に入れる。

白菜って、冬のやさしさを全部引き受けている野菜だと思う。
火にかけると甘くなって、スープに溶け込んで、
最後の一滴まで「ぬくもり」を残していく。

鍋を煮込みながら、「人も白菜みたいになれたらな」と思った。
じんわり、やさしく、最後まであたたかい存在に。
うん、でもこれは結構ハードルが高そうですね。

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