やぎさわ便り八木沢里志 公式サイト

english
english

昨日、今日と急遽、鬼怒川温泉に妻と旅行に行ってきました。

なぜ急遽なのかといえば、一昨年にふるさと納税の返礼品として購入した星のリゾートの宿泊券の期限が、今月2月までと判明したから。

僕も妻も出不精なので、なかなか旅行に行こうと言い出さず、先日気づいて「これはまずい!」ということになったのでした。さすがに結構高かったので、この宿泊券を無駄にする勇気はありませんでした……。

というわけで重い腰を上げて行った鬼怒川温泉。昨日今日と旅館に着いたあとは大して何もせず、温泉ざんまいで過ごしました。

昨日の午後からは晴天なのに雪がちらつき始め、露天風呂に入っているととても風流でした。湯船からはもうもうと湯気が立ち込め、木々は風に静かに揺れ、澄んだ青い空を雲がゆっくりと横切っていく。遠くからは、ぴろろろろとトンビが鳴く声が聞こえ、そして白い雪がときおりひらりと舞い落ちてくる……。

こういう情緒を楽しめるのって、日本だからなのでしょうね。日本人でよかったなあとあたたかい温泉に浸かりながらしみじみ思いました。

宿の部屋に戻ってからも、湯冷ましついでにバルコニーに出て、あたたかいコーヒーを飲んだり。温泉街を帰りにぶらぶら散歩するのも楽しかったです。こういうこと言うと失礼かもしれないけれど、温泉街ってどことなくさみしい感じがあって、自分のような内向的な人間にはすごくしっくりくるのです。

そしていつも旅先では、よさそうな喫茶店を探して入るようにしているのだけど、今回は目をつけていたお店が昨日今日とたまたま連続でお休みという不運。まあ、僕は自他共に認める間の悪い人間なので、このくらいは既定路線、あたりの散策を楽しみました。

でも一泊もすると、猫成分がたりなくなって帰りの電車の中ではずっと「早く猫に会いたいなあ。さみしがってるんじゃないかなあ」と思っていました。

そして案の定、帰って猫たちに挨拶を済ませ、そのまま猫えを膝に乗せてリビングのソファに妻と座って、「ああ、家が一番落ち着くね」と言い合いました。それもまた、既定路線なのでした。

s