やぎさわ便り八木沢里志 公式サイト

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午後、ベランダに干したシャツが、強い風に揺れていた。
まるで何かに言い返しているような勢いで、
風に向かって、ぱたぱたと鳴っていた。

最近、理不尽なことに反論できなかった自分を思い出した。
言い返せなかった代わりに、
このシャツがちょっと強めに風と話してくれている気がした。

夕方、乾いたシャツを取り込む。
布の奥に、少しだけ勇気の匂いがした。

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