やぎさわ便り八木沢里志 公式サイト

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最近、「距離感の上手な人」にひそかに憧れている。
必要以上に踏み込まず、でも離れすぎず、相手が心地いいと感じるところに静かに立ってくれるような人。
そういう人と話すと、不思議とこちらの呼吸もゆっくりになる。

先日、近所の人と立ち話をしたときがそうだった。
話の内容はほんとうに他愛ないことで、「寒くなりましたね」とか「猫ちゃん元気ですか」くらい。
それなのに、終わって歩き出したあと、なぜか心がふっと軽くなっていた。

たぶん、相手の「踏み込まない優しさ」に触れたからだと思う。
人は誰でも、自分がどれだけ疲れているか自覚していない時がある。
そんなときに、絶妙な距離で寄り添われると、体の中の緊張が一段階ゆるむ。

人間関係って、会話の内容より「どんな距離に立つか」の方がよほど影響するんだろう。
あの立ち話のおかげで、その日はずっと機嫌がよかった。
距離のセンスって、目には見えないけど、本当に大事なものだと思う。
自分も「距離のセンスのいい」人間になりたいものです。
いっそ来年の目標にしてみようかしら。

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