最近、心に「残るもの」ってなんだろうと考える。
昼間見たささいな風景が夜になってもふと浮かんできたり、
誰かの何気ないひとことがずっと残っていたり。
そういうのが、たまにある。
夕方の散歩で、道端で猫がのびをしていて、その動きが妙に印象に残った。
別になにがあったわけでもない。
だけど夜になっても頭の片隅にその猫の動きだけが残っていた。
こういう「よくわからないけど残るもの」って、たぶん意味をつけようとしない方がいいんだと思う。
意味づけしようとするとすぐに消えてしまうし、説明しようとすると、かえって遠ざかってしまう。
残るのは、たぶん残る準備ができていたからだ。
自分の心のどこかに、小さな空きスペースがあったから、そこにスッと入りこんできたのだと思う。
心に残るものがある日って、それだけでちょっといい日だ。
意味なんてなくていい。
そのまま残ってくれれば、なんとなく世界が少しだけ優しく見える。
世界の感触がやわらかくなる。
そんな感覚を、忘れないで生きていきたいものです。