やぎさわ便り八木沢里志 公式サイト

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壁にかけたままのギターと、また目が合った。
三ヶ月前に弦が切れたままで、でも替えの弦はもうとっくに買ってある。
それなのに、なぜか張り直す気になれない。

ギターは怒らない。
ただ「よぉよぉ、お前、どうしちまったんだよ?」とでも言うように、静かにこちらを見てくる。

なんだろうな。
やる気がないわけでもないし、忘れていたわけでもない。いまじゃない感じがしていたのだ。

そのままのギターは、なんとなく自分に似ている。
明らかに何かが足りてないのに、でも一応音は鳴っているような。

今日も静かに、見つめ合っただけで終わった。
いや、きっと明日こそ張り替えますよ、ギターさん。

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