午後になって部屋が蒸し暑くなり、エアコンをつけようとしたら、
リモコンが見つからない。
机の上にも、ソファの下にも、テレビ台の上にもない。
探すたびに、別の散らかりが目につく。
「このまま片づけを始めると、たぶん人生が変わる」と思いながら、
それでも動きたくなくて、うっすら汗を書いながら執筆する。
結局、リモコンは冷蔵庫の上で発見された。
朝の掃除のとき、なぜかそこに避難させていたらしい。
たぶん「安全な場所」というやつだ。
安全すぎて、二度と見つからないところだった。
スイッチを押すと、冷風がふっと頬を撫でる。
ふっふふ、文明の勝利。
でも、あの数分間の「探してる時間」も悪くなかった。
冷気より、ちょっと笑えた。